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 薬草を栽培しよう!

【 次の3つの薬草の栽培並びに食用を勧めています 】

banner  1 当帰(トウキ)

  漢方では人間の体には気と血と水があり、それらが絶えず循環している状態を健康であると考え、 何処かに停滞していると病気が起こっていると考えています。
 「気」とは「元気」「気持ち」「気分」「生気」など多くの言葉に用いられていますが、果たして 「気って何?」と聞かれると戸惑ってしまいますが、その「気」なのです。目に見えないものですが、 私はエネルギーのようなものであると考えています。
 「血」とは血液と考えてよく、「水」とは水分だけでなく血液以外の液体で体液なども含まれます。  気が滞ると「うつ」「のぼせ」などが起こり、水が滞ると「むくみ」や「冷え」などが起こると考 えられています。「血」が滞ることを漢方では「瘀血」と言い、私はこれが健康生活の上で最も重要であると考えています。
 「当帰」はセリ科の植物で、血を補い(作り)、血の巡りを良くする働きを持つ薬草で、亀岡の土 地ではとても栽培し易いものです。春(4~5月)に種を播いて、翌年の秋(10月頃)に根の部分 を収穫します。排水の悪い土地では根腐れを起こしますので、栽培に注意!

banner  2 長老貴(チョロギ)

  「長老貴」はシソ科の植物で巻貝(タニシ)のような形をしていますが、ラッキョウのように白色 で無味無臭の歯触りの良い食べ物です。根の先端部分にできる塊茎です。
  縁起の良いものとされ、関東や関西ではお正月のお節料理にも用いられますが、あまり一般的に食 用されたりはしていないようです。
 春(4~5月)に塊茎を植え、その年の冬に根の先端部分にできる新しい塊茎を収穫します。
長老貴は比 較的湿地を好む多年草です。  長老貴の作用については1990年に山原條ニ博士(現 NPO法人 天然資源開発機構 理事長) がマウスを用いた試験を行っており、長老貴を青酸カリと一緒に食べさせると、青酸カリのみを与え た群よりも少し長生きしたことから、脳梗塞症状の予防や改善に効果があるのではないかと考えられ ています。

banner  3 金時生姜(キントキショウガ)

  金時生姜はショウガ科の植物で、ジンゲロールなど有効成分が普通の生姜の約4倍多く含まれてお り、体を温める作用がありますので風邪を引きにくくなるなど免疫力を高めることが期待できます。
 生活環境が変化し、今の日本人の平均体温は戦後に比べ約0.8℃も低くなっており、免疫力が 30%近くも低下していると言われていますが、金時生姜は体を温める働きがありますので、免疫力を高めるだけでなく、冷え性 にも効果があります。
 金時生姜は春(4~5月)に根茎を植え、その年の秋(10月頃)に収穫します。多湿を好みますが、排水の悪い土地では根腐れを起こします。

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