チョロギ情報
1, 平成23年度中にチョロギの作用を調べようと、京大薬学部にて薬理試験を行っています。
2, チョロギの原産地は中国だと言われています。根の先端部分に巻貝のような形状(色は白いですが、形や大きさはタニシに良く似ています。)をしてくっついています。
一度畑に植栽すると毎年必ず発芽し、どんどん増殖します。生命力が強く、虫害や病気にならない植物です。
中国の権威ある古い薬草書である「本草綱目」にも記載されており、中国では漢方薬の原料として
「草石蚕(そ
うせきさん)」という名称で流通しています。「冬虫夏草」の代替品として使用されることもあるようで
す。日本には1600年~1700年に入ったものとされています。
3, 平成24年の栽培用として、2月中にチョロギの塊茎の注文をとりまとめ、NPO法人 天然資源
開発機構に申込みをする予定です。
4~5月が植付け時期です。
身近な薬草
【オオバコ(大葉子)】
命名由来 葉が大きく広いことから名づけられた。
別 名 オンバコ、カエルッパ
分 類 オオバコ科オオバコ属
生 薬 車前草(しゃぜんそう)、
車前子(しゃぜんし)
特 徴
葉は長い柄を持ち、卵形か広円形で、縦に数条の平行脈がある 。
花期は4~9月。10~50㎝の花茎を出し、穂状花序に白色花を多数密生する。
さく果は熟すと横に割れ、上半分が帽子のように取れる。中にはゴマを小さくしたような黒
褐色の種子が6~8個ある。
効 用
咳、痰、下痢、消炎、鼻血、利尿、むくみ、腫れもの
使用部位
全草、種子、葉
採取方法
4~9月頃、結実した全草を根元から刈り取り、水洗いして日干しにする(車前草)。
熟した果実を日干ししてから揉み、中にある種子を集める(車前子)。
使用方法
◎咳、痰、消炎、下痢、むくみ…乾燥した全草10~15gを1日量とし、600㎖の水で半量にな
るまで煎じ、3回に分けて食間に服用する。
◎咳、痰…乾燥した種子5~10gを1日量とし、200㎖の水で半量になるまで煎じ、3回に
分けて食間に服用する。
◎鼻血…生の葉の汁を脱脂綿に含ませ、鼻に詰める。
腫れもの…生の葉を火で焙り、良く揉んでから患部に貼りつける。
【ゲンノショウコ
(現証拠)】
命名由来 下痢に用いるとピタリと止まり、
現の証拠があるからとされる。
別 名 イシャイラズ、ミコシグサ
分 類 フウロソウ科フウロソウ属
生 薬 現証拠(げんのしょうこ)
特 徴
草丈30~50㎝で、良く分枝する。茎と葉には細かな毛が密生する。
葉は長柄があり、掌状に3~5深裂がある。
花期は7~10月。葉腋から細い花茎を出し、帯紅白色(紫紅色)の5弁花を付ける。
花後、細長いくちばしのような形の果実を付ける。
効 用
下痢、整腸、湿疹、かぶれ、扁桃炎
茎
使用部位
茎、葉
採取方法
4~9月頃、結実した全草を根元から刈り取り、水洗いして日干しにする(車前草)。
熟した果実を日干ししてから揉み、中にある種子を集める(車前子)。
使用方法
◎下痢…乾燥した茎、葉10~20gを1日量とし、600㎖の水で半量になるまで煎じ、3回
に分けて食後に服用する。
◎湿疹、かぶれ…上記煎じ薬を冷ましたもので、患部を湿布する。
扁桃炎…上記煎じ薬でうがいをする。
◎整腸…乾燥した茎、葉20gに同量の決明子を加えて煎じ、毎日お茶代わりにして飲むと良い。
【ドクダミ(毒矯み)】
命名由来 全草に独特の臭気があるため、毒を溜めて
いるのではないかと言う「毒溜め」から。
また、痛みや毒に効くので「毒痛み」「毒止み」から。
別 名 ジュウヤク
分 類 ドクダミ科ドクダミ属
生 薬 十薬(じゅうやく)
特 徴
草丈15~35㎝。茎は直立で分枝する。全草が黒っぽい紫色を帯びる。
葉はまばらに互生し、暗緑色。先の尖った細長い心臓形で、サツマイモの葉に似ている。
花期は6~7月。茎の上部から花穂を出して、淡黄色の小花を穂状に沢山付ける。
全草に独特の臭気がある。
効 用
腫れもの、カミソリ負け、靴ずれ、あせも、おむつかぶれ、慢性鼻炎、高血圧、動脈硬化、急性
腎炎、むくみ、利尿
使用部位
全草、葉
採取方法
開花期に、根も含めた全草を掘りとり、洗って日干しにする。
必要時に葉を採り、生のまま利用する。
使用方法
◎高血圧、動脈硬化、利尿、むくみ…乾燥した全草20~30gを1日量とし、600㎖の水で半
量になるまで煎じ、数回に分けて御茶代わりに飲む。
◎腫れもの…生葉を水洗いしてアルミホイルなどで包んで火に焙り、柔らかくなったら患部
に当て、テープで止めておく。
◎カミソリ負け、靴ずれ、あせも、おむつかぶれ…生葉の汁を1日数回塗布する。
◎慢性鼻炎…揉んで柔らかくした生葉を丸めて、鼻の穴に入れておく。
《上記身近な薬草は、「神前の薬草」より抜粋しています。》
「神前の薬草」 神前にどのような薬草が自生しているのか、それらの薬草の見分け方や利用の方法などについてとりまとめたものを「神前ふるさとを守る会」より発行させていただいております。《1冊 1000円》 この本のお問い合わせは、薬草と健康作りの会までおねがいいたします。 |